第116話

 『象』の練習が始まると共に―コントラバス奏者を除く弦五部奏者クインテットメンバーの四人は、ステージ下へと降りて、客席に座る……


そうちゃん…可哀想に……(涙)」

「何で?

 天降先輩と二重奏デュエット出来るなんて…最高じゃん*」


「明ちゃん…

 センパイと重奏する羽目になって、心を折られた某ピアニスト氏が、退団しちゃった話、知らないのか?(汗)」

「あ…

 それで、ピアノ一台なんだ……?」


みんな…全体練習迄は、センパイとは絡みたくないって……(汗)」

「……成程…

 だから、『孤高の天才』なのか……?」

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