第107話

慈善チャリティー」……?



「どういう―」


 天降は―笑顔で応えた。


「何、青くなってるのさ…?


 人知れず、トラウマに苦しみ続けてた、哀しきイケメンチェリスト君が…


 この俺との邂逅から、十五年前の悲劇を乗り越えて、『白鳥』の弾奏に至る……


 慈善チャリティーを是認するのには…


 格好の美談じゃないか……!?」


「先輩―」


「明良は、弾く!


 俺の為に、必ず!!」


「!!」


 理律夫は―天降の残忍な本性を…初めて、知った……。


「ハハハッ…

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