第101話

 天降は、頭を抱えた―が、現在、和嶋が何の行動も起こしていない所から、連中側の情報は、洩れてはいないであろうと思い―安堵して、携帯端末を、ベッドへと投げ出した。


「和嶋 笙…

 邪魔だな……?


 手っ取り早く…

 降りて貰おうか……!」


 天降は、別の携帯端末を手にした。


 ピッ…ピッ、ピッ……


〝FK〟


 TRRRR…TRR―


「よう、天降さん?

 毎度、どうも♪」受信者は―不動……!


「…待ってたろ…

 この、人買い野郎?」


「へへヘッ…?

 酔っ払いを一人、黙らせるだけの、簡単な仕事…

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