第66話

 僕の兄さんの音に、重なって…

 心が、震えたんだ……!


 僕は、もっと…

 先輩と、弾きたい……!!」


「作野君…」

「明ちゃん…?」

「……」


「…ペッターの日下くさかさん、帰っちゃったか…

 残念……(嘆息)。


 今のテンションで、即興演奏セッション出来たら…

 今夜はヨメを、眠らせなかったのに……◇(キリッ)」


「…安定の、『〝俺の嫁〟は、〝リアル嫁〟』発言だな?

 作野君…(呆)」


「たく~この、ストラディバリウスは…

 何処の床に、エンドピン立ててるんだよ(溜息)」


「~もう、勝手に爆発してくれ(嘆息)」

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