第63話

「…自分…

 有名人とか、疎いので……(冷)」


「(滝汗)…次の曲を……(滝汗)。


 ショスタコーヴィチの、『ピアノ三重奏曲 第二番 ホ短調 作品67』……


 チェロ・ヴァイオリン・ピアノ…

 それぞれのパートが奏でる音を、どうぞ御堪能下さい……!」


 二曲目の生演奏を聴きながら、理律夫は巫琴に笑い掛けた。


「アキ…

 真剣ほんきモードだ……


 天降先輩の上から発言で、スイッチが入ったな……?」


「和嶋くんも……


 ひょっとして、先輩…

 企んでたのかな?」


「かも……?


 矢っ張り、凄いピアニストだよ…

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