連弾(フォーハンズ)―理律夫と巫琴―

第14話

 十五年前―


 理律夫と巫琴は、名門の中高一貫校・東都音楽大学附属学校のピアノ科に通う、高校一年生であった。


 殊に理律夫は、弱冠16歳にして、既に国内外の数多のコンクールで、上位入賞を重ね…将来を有望視されていた……。


「ピアノ講師の御母さんからピアノを教わってた、私の傍に居ただけだったのに…


 この幼馴染クンは…

 何時いつから、こんな天才に!?(苦笑)」


「……さあ?(困惑)


 溝呂木みぞろぎ先生…

 君の御母さんに訊いてよ?」


「…ま~たまた、そんな御謙遜を(溜息)。

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