第15話

 リッちゃん、『音楽家一族』じゃないの♪


 矢っ張り、DNAかな?」


 理律夫の隣で、微笑う巫琴…


 理律夫は、照れ笑いをしつつ、彼女に応えた。


「確かに、うちでは何時も音楽が聞こえてるし、楽器に触れる機会も多いけど……


 僕がピアノを好きになったのは…

 ピアノを弾くミッちゃんの表情かおが、凄く楽しそうに見えたからなんだよ……?」


「えッ…?(照)

 へー…(含羞)」


「君と連弾出来る様になれて、嬉しかったな……


 そしたら…

 小っちゃいあきが、自分よりも大きなチェロを引き摺って来て―」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る