第13話

「次の再手術は、好成績が期待出来るって、Dr.(せんせい)も仰有ってたから…

 出来るだけ早く、用意しなきゃだね?


 ……僕に、任せて」


 明良の両手が、理律夫の両手を包み込む……


「……うん……


 何時も、有難う…

 アキ……」


「ううん…

 僕の方こそ、有難う……」


 明良は、一旦言葉を切り―改めて、理律夫に云った。


「でも…

 『少年だった』で済ませて…

 無かった事で忘れるだなんて……


 僕には…

 出来ない……!」


「………」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る