第7話

 きっと……!」


「……」



「~てっちゃん…

 ちょい、ヴィオラ貸して?


 C(ツェー)線の音が、一と半、低いんだよな~…

 良し♪」


あきちゃんには、敵わないよ(敬服)。

 サンキュー…(深謝)」


「恐縮…

 てか~弦、張り替えろって…


 四本、全部な?(苦笑)」


「ハハハ…

 確かに、淡海おうみ君の弦は、相当草臥れてるぞ?」


「和嶋さん迄…(泣)」


 「JBM交響楽団」―


 理律夫の弟・明良は、同僚のヴィオラ奏者・ヴァイオリン奏者と共に、弦楽三重奏トリオの「音合わせ」をしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る