第26話 【MOVIE6】このバールでよぉ サクっと逝っちまうからよ

 病室につくと、真衣が、寝込んでいた。



 



 医者の話だと、もう……いつ意識が戻るかわかったもんじゃないらしい。


 俺は、看護師に訪ねた。


「……なんで、こんなことになってるんですか」


「私共も、警察づてでしか聞いてないのですが……。 と名乗る男が金槌で、自宅に居た真衣ちゃんをドアの隙間から……」


「そいつは……捕まったんですか」


「未だ、逃走中だそうで……」



 ……俺が、一緒に帰ってたら。




 医者と看護師が去った病室に俺、間切、藍那、キヌエが残された。



「結人くん、知りたいですか、



「……って、



、見てください」



 藍那がスマホを見せてきた。


 そこにはYouTubeが、俺の家のドアが、真衣が、映っていた。


『オラァ!!出てこい!』



『バァン (金槌でドアを殴る)』



『……もうやめてください!(チェーンつきでドアを開ける真衣)』



、まぁいいか』




『バァン』




『俺様がyoutubeで頂点を取る男、だ!』



は全員チャンネル登録しとけ!』



!』



「……どうしてがYouTubeに上がってる」


「たぶん……もも様のでしょう。 まだ、一部ですが結人くんを許してない人たちがいるんです」


 コメントを見ると藍那の言う通り、『』とか『!』とか賛同するコメントがいくつも出てきた。


「……どうして真衣がこんなことされなきゃいけないんだ。 やるなら俺だろうが。 大体、なんで俺の家がこのに知られてんだ」



「……確実なことは言えないですが、おそらく謝罪動画の背景からされたんだと思います。 今見たら、窓が空いてました」



 窓……。



 確かに、俺はあの動画を録る直前、換気のために窓を開けた記憶がある。



「窓からの景色を元に俺のアパートをしたということか」



「……それしかありえないはずなのですが、



「分かるように言ってくれ」



を行なう時は『』を使われることがほとんどなのですが、結人くんのアパートはモザイクで隠れていて、特定されたとは考えにくいんです」



 ……ストリートビュー。



 道とか建物をネットで見れるあれか。



「じゃあ、どうやってしたってんだ」



「……わかりません」




「…………

 と黙っていた間切がポツンと言った。



「…………いや、これはだ。 お前のファンを怒らせたのは俺なんだから」


 もっと言えば、なんて、俺がを持ったせいだ。



 ……空気が重い。


 …………。




!」



「なーんつって!」



 とキヌエが。



 ……冗談でもやめてくれ。そういうの。



「……冗談でもやm――」




!」




 声の主は間切だった。



? 我は結人を慰めようと!」



「やめてください!二人共!」



、もう帰っていいぞ」





「俺も帰るわ」



 ……精神的にキツイ。一人になりたい。



「待て、結人!」


「待って、あんた一人で大丈夫なの!?」



 ……うっさい。 


 一人にさせてくれ。



「……一人に、させてあげましょう」

 と藍那の声。



 ……ありがとう。藍那。



――――――――――――――――――――

あとがき

ワンポイント秘話


作者「まいっちんぐって旧石器時代の語彙すぎる」


キ「豆腐作りを教えてくれたおばあちゃんがよく使ってたんだ!悪いか!」


「キヌエサイコ◯スか」「頂点がそれ以上のキ◯ガイすぎ」「読者も真衣ちゃんが心配!!」

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