第19話 【MOVIE5】むね肉よりもも肉
水着に着替えて入り口に集合と言われた。
一応、居ていいとは言われたものの、俺は間切とどう接したらいいか正直分からなかったから、ダラダラ着替えながら考えたけど、答えは出なかった。
入り口につくと、俺以外の4人は全員揃っていて、真衣が手を振ってきた。
「にーに! 遅いですよ~」
真衣は……黒髪おさげな幼気ヘアに、スク水がヤバイぐらい似合っていた。
流石、我が妹だぜ。
「真衣、やっぱしお前は可愛いな」
えへへと片手で頭を擦る真衣。
すると、真衣が耳貸してとコショコショ話を始めた。
『真衣でチョメチョメしたらダメですよっ』
「バッカ! 兄貴は妹でそういうことしたりしねーんだよ!」
「結人くん! ボクの水着はどうですか?」
と藍那が。
藍那の水着はコバルトグリーンのビキニで、髪の色と色彩が合わさって、すげぇオシャレなオーラで溢れていた。
それに……すげえデカかった。
制服越しでもデカイと思っていたそいつは、水着だと尚のことデカくて、ちょっと動いただけでふるふる揺れて、俺の心までふるふるさせてきやがった。
……俺はたった今、ロリ巨乳推しになった。
「なんつーか、その、さ。すごく似合ってる」
恥ずかしくて、こんなもんしか言えない俺。
「……ありがとう、ございます」
目を斜め上に逸らして指をもじもじする藍那。
「我のはどうだ!」
「……キヌエちゃんのはさっきと何も変わって無いじゃん。」
そう。
キヌエちゃんの格好はさっき入り口で見た餡子のコスそのままだった。
中に水着を着ているのだろうか。
「ちゃんはいらない。我のことは呼び捨てでよい! 我も結人と呼ぶ! 」
「……分かった。よろしくなキヌエ。」
下の名前で呼び合う人がほとんど居ない俺は、その言葉が嬉しかった。
「あたしのは、どう」
間切の水着は、フチが濃いめピンクの白いビキニだった。真ん中で蝶々結びされた紐がお茶目で、正直、水着のチョイスは俺の好みド真ん中直球ストレートで、間切の見た目の良さと相まって、めちゃくちゃ可愛いと思った。
けど、だけど……相変わらずのちっぱいだった。
「あーうん。いんじゃねーの?」
「なんで! あたしのことは褒めてくれないの! 藍那は褒めたのに!」
「いんじゃねーのつったじゃん」
……何が不満なんだ。
「もっと、なんか無いの」
「ねーよ」
<ゴッ> (回し蹴り)
その瞬間、垣間見てしまった。俺は。
これはスローモーションで再確認する必要があるな。
「間切、俺好きだ!」
「……っ!? あ、あんたいきなり何言って!?」
「お前の回し蹴りが。」
「は?」
「だから、スローm―――――」
<ゴッ>
<ゴッ>
<ゴッ>
<ゴッ>
<ゴッ>
<ゴッ>
「おかわり、いる?」
「……ご、ごっつあんです」
スローモーションとはいかなかったが、試行回数の多さで俺は確信した。
間切こももは、その名の通り、マジのこももだった。
腹からももにかけてのラインがめちゃくちゃ綺麗で、ふとももよりも細いももが、たまらなくプリティで、とんでもないシコさを醸し出してやがった。
……俺はたった今、おっぱいよりも、ふとももよりも、もも推しへ覚醒した。
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