第4話

 空かさず、先程の少女・藤壺仄香ほのか(16)が、本間に異議を唱えた。


「椎名くんには、弁護士サンになる夢が、ちゃんとあるんですから!?


 時給が、少し上がった位じゃ…

 彼の手荒れは、治りませんっ(憤)」


「んっ?

 ふーん…?


 恋する女の子には、敵わんなぁ~?(苦笑)」


「え゙ッ!?(慌)

 あ゙…私は……(焦)」


「藤壺さん…?(惑)」


 本間の突っ込みに、仄香ばかりか―実迄もが、赤面して動揺する…

 本間は、声を立てて笑いながら、二人に云った。


「二人共、上がりの時間だ。


 御疲れさん…

 仲良く帰りな?」

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