第37話
差向かいで珈琲を飲む、ブルーグレーの検査服を着た、二人……。
更に、二年が経ち―花奈と浩生が施設に入所してから、三年が過ぎた。
「何だ(嘆息)。
未だ奥さんに、報せてないのか?」
自動車整備場のシャワー室で、技術指導教官の三輪に、呆れられている浩生……
「はい…
どう、説明すればいいのか…考え付かなくて」
「『〝自動車整備士〟の国家試験に、合格出来ました』。
それでいいんだよ(溜息)」
「…そう、ですね…?
僕…
アタマとカラダが、チグハグで……
カオとか、コトバとかに…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。