第13話

施術技師の命令に、彼は―抑揚の無い声で応えた。


「はい…

 御主人様……」


 ヒタ…ヒタ…


 うつをした浩生は―冷たい床を、裸足で歩き…モニターに繋がるカメラの前で、立ち止まった。


「さ……!?」慟哭する、花奈…


 浩生は、大きく体を開き―丸で機械の様な口調で、レンズ越しに乞うた。


「御主人様……


 僕は、愚かなオス犬です…


 どうか、十二分に御奉仕出来る様…


 存分な調教を、お願い申し上げます……!」


「桜井くんッ!?


 私の為に…!


 ごめんなさい…

 許してェ―…ッ!」

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