第5話

 病気されると、金が減るし(汗)」


 そして、そう云い結ぶと―再び、声を張り上げた。


「りょーう!」彼女が叫ぶなり―


「はーい!!」応えが返り…小学校低学年位の男児が、顔を覗かせた。


「!?」白いセーラーカラー茶色ブラウンのリボンが付いた、土色カーキの制服姿の彼が、ハッとするなり―


 バサッ。


「!」


 彼女は、彼の顔目掛けて、衣類を投げ付けて、彼に指示した。


「…お前の『弟』だよ…

 面倒見てやんな?」


「はい…」


 「リョウ」と呼ばれた男児は、床に散らばった衣類を拾う…

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