第4話

「……」男児は、身を震わせ続けるばかり…


 女は苛立ち、彼から乱暴に、御仕着せを剥ぎ取った。


「……う…あ……」


「ほう……


 ケツから裂かれた肉体からだにゃ見えねぇな…

 キレイなモンだ?」


「ううっ…」男児のから、溢れ出す涙…

 それを煽る様に笑いながら、男は云った。


母親おやを目の前で、殺されて…

 殴られながら、ヤられる……


 いき残りのガキんなかじゃ、最悪のトラウマだろうさ!」


「う……!」


 女は肩を竦め―漸く、口をひらいた。


「新入りイビリは、その辺にしときな(溜息)。

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