奪われた少年―床下収納庫

第6話

 侃の監禁先―男が独居する、戸建住宅内・洋室の居間。


 其処は、男の居室兼寝室であり―梯子付屋根裏部屋ロフトと、床下収納庫がしつらえられていた……。


 男は、床下収納庫の蓋を取り外し、侃の拘束を解くと―侃を裸の儘で、その収納庫の中へと押し込めた。


「はぁ~いぃ…

 ココが、キミのオヘヤぁ♪」


「!」


 身を横たえるだけの、空間…怯える侃にスタンガンを示し、男は、更に饒舌になる。


「いいかぁ~いぃ?


 ボクのコトは、『御兄ちゃん』って呼んでぇ~♪


 キミ…いや、オマエは、『桃』なぁ~?

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