第2話
「大好きだよ」と告げた私に困ったような表情で笑ったね?
貴方を困らせたくなくて、「冗談だよ」って咄嗟に言ったけど。
本当はずっとずっと好きだったよ。
背が高くて、バスケが上手くて、かっこいい貴方は自慢の幼馴染みだった。
関係が壊れるのが怖くて、告白を取り消してしまった事を今でも後悔している。
貴方に追い付きたくて勉強をして同じ高校になった。
貴方の好きなバスケを知りたくて頑張ってマネージャーになった。
ずっとずっと一緒に居られると思ってたんだよ。
ひんやりとした木目の床に寝転んで頬をつけた。
ダンダンダン・・・今にもボールの音が響いてきそう。
貴方がこうすると冷たくて気持ち良いんだと教えてくれたね。
2人でバカみたいにふざけて寝転んだっけ。
ねぇ? もうこんな風に一緒にふざけ合えないのかな?
木目の床に、私の涙がポトリと落ちた。
何度も頬を伝っては落ちていく涙。
大好きだよ・・・大好き。
だけど、貴方にこの言葉はもう届かない。
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