　所員は数男に、一枚のプリントを示した。

「これに書いてある物を、この棚から、指定数取れ。

　汚れが気になるなら洗い、破れを気にするなら繕って使え。

　記名は必須だ。

　忘れるな？」

〝ただのかずお

　ねれないです。

　ぼくがこわい。〟

〝ただのかずお

　ぼくはけだものです。

　じぶんがしんじられない。〟

〝ただのかずお

　しにたいです。

　しなせてください。

　あんなことをして、いきていられない。

　はずかしいし、つらい。

　きえてしまいたいです。〟

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい