第35話

 高圧電流で、物理的ショックを与えられる、「数男」―拘束衣の下に穿かされていた、襁褓おむつが膨らむ…


 バチ!バチチ!


「ひッひィィッ!?」


 容赦無い、電撃…


 それは、「数男」が全ての記憶をうしなう迄、非情にも続けられたのである……。



「…あ゙ー…あ゙ー…」


 「数男」は、「乳幼児」レベルに迄退行させられ―「躾直されて」いた。


 彼を再教育し、知性を身に付けさせる。


 併せて―睡眠学習で、「『只野数男』の記憶」を、脳髄に起こして行く。


「あ゙…あ゙…?」


「…お前の名前は、『只野数男』だ」

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