第34話

 巧矢の左肩口には、既に「20023」と、刺青が入れられていた…

 それは、官畜を管理する目的の、ナンバリングである……。


「20023…『只野数男』。

 この姓名で、戸籍変更許可が下りた…始めるぞ!」


 巧矢―否、20023・「只野数男」は、灰色グレーの拘束衣を着せられ…その胸に、大きく「只野数男」と記名される。

 それも又、個を特定し易くする為の、ネーム付けである……。


 施術台の上に、「数男」は拘束具で固定され、禿頭とくとうには、電極の付いた器具が装着された。


 バチ!バチッ!チ!


「ギャーッ!?アッ!?」

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