第33話

 即ち―よわい十六にして「千人斬り」をうそぶいていた、巧矢に取って―最も惨めな「己自身」を、続けて行われる脳手術前に、見せ付けられる……


「…っひ…!?」


 巧矢は、情けない声で哭き…失神した。


 それが…

 「雲霧巧矢」の、「最期」であった……。



「個体識別番号・No.20023の脳を精査した結果…

 20023番には、気質的欠陥は有りませんでした。

 又、知能は高く―反射中枢も優れています」

「よし。

 洗脳と、マインドコントロールのみで、高速再育成処置を行う」

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