第10話

「私を押し倒して、御金を持ち逃げした癖して…(蔑)

 完全に、詐欺師の所業じゃないの?


 確かに私は、馬鹿だった…

 堅物かたぶつで、恋愛なんか、分からなくって…

 宿無しの憐れな猫に、ほだされて……

 でも…もう、騙されやしない!?


 七菜を産んで、母親になってから…私は、変わったの……

 七菜の為に、アンタを『父親』に調教してやるって!」


「ちょ…(凍)、伽那子サンよ…?(畏)


 …なら、別に、俺なんかぢゃなくても……


 アンタなら、新しいイイ男位、幾らでも―」


「却下。


 アンタ…公言したのよ?

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