第11話

 その記録は、永久に残るの。


 アンタの得手勝手を許したら…いずれ娘は、離別した父親の事を知りたがる……


 アンタの刑事裁判記録に、辿り着いて…

 そこに並んでる、嘘八百を目にしたら…

 七菜は、どう思うか!?」


「………」


「……少しは…感じ入ったみたいね…?


 だったら、早速…働いて貰うから」


 伽那子は佳一を、玄関奥の一室へと促した。


「…!?」


 其処は…靴と鞄をメインにした―皮革製品を作る、工房になっていた……。


「見ての通りよ…?

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