第4話

「……」


「奥さんと、娘さんを…大事にするんだぞ?」


「はい……」


 それから程無く…この端正な容姿の青年は、刑務所の塀の外へと、歩み出した……


「……チッ」


 独りになった途端、佳一は舌打し―ペロリと、舌を出した。


「…だよなぁ~(溜息)。

 一度っ切りの一本で、デキちまったからなぁ~…(嘆息)。


 アイツ…

 ダサくて重い処女だったクセに、アレだけはミョーにイイモンで…

 つい、しくっちまったぜ……(汗)。


 ま…戸籍なんて、この俺様にはカンケーねーか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る