第2話
辿り着いた場所は、収容時に入れられた部屋だ…佳一は、預けていた所持品を渡され―着衣を脱いだ。
新しい下着と、新調したスーツ一式を着て行く彼…最後に彼は、新品の紳士用高級革靴を履いた。
「…全く…惚れ惚れする靴だな?
君が此処迄、立派な革工芸職人に成長するとは…」
その靴は佳一が、刑務作業で仕立てた物だ……
「有難う御座います…」
そう応えて、彼は―これも又、彼自らが一から仕上げた―新品の高級トランクの蓋を開け、全ての手廻品を詰め込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。