第16話
最初に彼女に声を掛けたのは、優一だった。
「千歳…」
不意に彼から初めて、彼女の名前が呼ばれる―
密かな時めきで胸を鳴らした千歳に、優一は笑顔で云った。
「ちゃんと授業、聞いてたよ…?
有難う…
御蔭で、お兄ちゃん…
何とか社会人、やってけそうだ」
「!
『お…にい、ちゃん』…?」
ハッとする千歳に、優一は頷いて見せた……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。