第7話

 彼は千歳に、気を遣ってくれている…


 「好きじゃない」と云われた相手なのに、彼女が気に病まぬ様にと……。


 謝るんだ。

 そして…!


 千歳は、優一の通学路に先回りして、彼を待つ…


 ちゃんと前から、真直まっすぐに…


 伝えなきゃ…


 「好き」って……!


 優一の姿が見えた。


 千歳は、彼に駆け寄った。


「川崎くん!


 私―」


「!?


 危ない!

 烏山さんっ―」


「えッ!?」


 急スピードで、交差点に右折侵入して来た大型トラックが、横断歩道上の千歳に―


 キキキキキキキキキィィィ―…ッ…

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