第34話

「マリナ…


 話が有る」


「はい…」


 マーカント製鐵の経営改革が一段落した、或る晩―

 ルカの私室に、マリナは呼び出された。


「何だか…久し振りですね…?


 色々、ありましたけど…

 今は、懐かしいかも(照)」


「…それを、含めて…


 此処で、話さねばと、決めたのだ……」


「はい……」


「マリナ…


 改めて、云わせて欲しい。

 有難う……


 御前の御蔭で、私は…

 幸せな経営者に成れた。


 マーカント家も…

 真の誇りを取り戻せたと、信じている……」


「……」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る