第35話

「此処で…

 最初に御前を辱めた罪は、私の生涯を以てしても、赦されはしない……


 だから…

 御前の一生は、私が引き受けたい……!」


「……!」


 マリナのが、輝いた。

 彼女の胸が、ルカへの時めきで高鳴る…


「…御前は、賢く…

 心から敬える存在だよ?


 どうか、私の…


 マーカント製鐵の、共同経営者に成ってくれないか…?」


「!?」


 マリナの顔は、色を失くし…彼女は、睫毛を伏せる……


「その為に必要な学問、作法…

 何にでも、力を貸そう……

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