第40話

 有砂しか知らぬ、あの日の絶望と憎悪…


 彼女の記憶だけに、遺る真実……


 己さえ沈黙を続ければ……

 今の生活が、毀れる事は無い……


 仮令…

 それが、どんなに辛く…

 苦しい物であろうとも……!


 それが…

 有砂の、愛憎の代償……

 一生、背負うと決めた…罰だった。

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