第34話

 結婚するんでしょ!?

 私達―」


「勝手な事、言うなよ!(憤)

 ホンット、うぜー!(怒)

 ガキも、結婚も、早過ぎだっての!?


 フン…

 オマエが一番、貢いでくれるオンナだったから…やさしくしてやっただけじゃん?」


「!!」


 有砂は反駁したが、最早、純哉には―猶予も、容赦も無かった。


 ヴィン。


 ブロロロロー…


 車体が、大きく揺れた。


「キャー!?」


 速度計スピードメーターの針が、80㎞を超える…


「何するの!?」


 慟哭する有砂に、純哉は冷酷に言い放った。


「ガキと一緒に、流しちまうのさ!?

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