第33話

 だったら、もっと早く…『アイのアカシ』を、見せてやれば良かった?」


「…そうじゃなくて…ね?」


「ん?」


「あのね…私……

 赤ちゃんが……」


「!?」


 初めて、純哉は狼狽した。

 彼は、ドライヴの目的地を変える……


「~~やっべーよ…(溜息)

 ソリャ…俺のガキに、違いないだろうけどさ…(汗)


 三ヶ月…なら、何とかろせるよな?」


「!?」


「早く病院、行けよ?」


 有砂を全く顧みもせず、冷たく言い棄てるだけの純哉…


「ひど…

 そんな…!?


 お父さんに、なってくれないの!?

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