第31話
「そんな―」
「~~たく(溜息)。
どーせジジババは、先に逝くんだからよ!?」
「
聞こえる―」
「構うか!?
有砂はなァ~!?
もう俺のモンなんだよ!?
聞こえたか!?えェッ!?」
「
もう、いい…
分かったから…
結局、有砂だけが自宅に入り―彼女は、己の預金通帳と印鑑を手に、再び純哉の車に乗り込んだ。
そう…何時もの様に……。
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