第26話

 『BASIC』…みたいな?

 …そーゆーヤツ、ね♪」


「…そうなんですか…!?


 何だか…嬉しいかも……(照)」


「…フ…


 な…?今晩きょう、ヒマある?

 ネカフェデート…してみない…?」


 純哉は、俗に云う「ヒモ」だった。


 洒落た車を乗り回す、一見サーファー風の、軟派な男…


 しかし、一度ひとたび彼の車の助手席に座った女達は、洩れ無く己の心と同時に―肉体からだ金品かねも、彼の意の儘に奪われて仕舞う…


 純哉は、彼女達を愚者に貶めても、尚余る程に―生来の容姿と話術、そして…計算高さを、兼ね備えていた……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る