第17話

 僕が、どんな僕でも―ずっと、愛し続けてくれて…本当に、ありがとう。

 ようやく僕は、「磯子純哉」に戻れたと、思える様になりました。

 みなさんの愛で、僕は今、こうして生きて行けるのです。

 どうか、これからも…「純哉」を、よろしく。

 今日で僕は、24才…この「記録」も、終わりにしようと思います。〟



「…純ちゃん…!」


 この三年余…

 純哉は、新たな記憶を手に入れては、記録し…内省する事で、新しい人格を作り上げて行った……


 有砂は、その軌跡が綴られた数冊のノートを、己の胸にいだく。

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