第9話

 諸々の資格試験も、難無く合格パスした純哉…有砂は、自分が勤めている中堅IT企業に、この「夫」を紹介した。

 その結果―純哉は、障碍者雇用枠で採用され、在宅勤務のプログラマーとして、就職が叶った。

 有砂も又、彼と同時に、在宅勤務へとシフトして貰い…今に至っている……。


「このコーヒーとクッキー、そろそろ切れるんじゃないですか?

 次のシステムパッケージを納品する時、僕が買って来ますね?

 『梨木建設』さんの、近くの…『ブルージュ』さん、でしたっけ?」

「ええ…

 でも、回り道よ…悪いわ?」

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