第4話
そして…娘の届出は、速やかに受理され―男は…死ななかった……。
斯くなる決断から、七ヶ月後―有砂は、娘を産んだ。
海が大好きだった、「夫」―
「男なら、『
女なら、『珊瑚』…
…綺麗だから」
彼の言葉通り…「珊瑚」と、名付けた。
「父親」そっくりの
純哉は、容態が安定し―既に、一般病室へ移されていた。
昏々と眠り続ける、彼……
その穏やかな寝顔が…却って、切なさを誘う……
「珊瑚…お父さんよ…?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。