第49話

 従業員達に率先して、店内の整理整頓をし…その日の残務を終えた彼・沖元草司(33)は、深緑色ダークグリーンのスーツに着替え…駱駝色キャメルのトレンチコートを抱えて、守衛と挨拶を交わし、事務所を後にする……


「おっそーい…(嘆息)」


 制服ブレザーにPコートの女子高生が、腰に両手を遣った格好で、草司の前に立ち塞がった。


「愛ちゃん…(汗)」


 草司は微苦笑し、頭を下げる…


「御免なさい…

 遅刻?(汗)」


 彼の娘・愛(16)は、悪戯っぽく笑って応えた。


「それは、大丈夫♪


 お父さん…マジ若いよ?」


「そう…?(照)」

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