父を待つ娘と、二人を待つ母、そして…

第48話

 201X年12月24日・夜7時―ファミリーマーケット・クローバー。


「有難うございました…!」


 店内出入口前で、最後の買物客を、深い御辞儀で見送る男…彼の背中で、静かにシャッターが下りる……。


 青色系クレリックシャツの襟元に、黒いサテンのネクタイを締めた、黒色の前掛エプロンに、黒いパンツ姿の店員―その胸で、「店長」の名札ネームプレートが、煌めいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る