第46話

「そう…


 こんな、女なのよ…?


 貴方が、報復で毀してやりたかった…


 貴方の『母親』と、変わらない……!?」


「んっ…

 ん…!?」


 珠実は、草司のワイシャツの釦を、胸迄外した。

 彼女の唇が、彼の首元から胸へと……


「…がう……


 違うっ……!?」


 呻く様な、草司の呟き…

 珠実は、動きを止めた。


「…草司―」


「違うんです!?

 僕は……!」


「えッ…?」


 草司の頬が、涙に濡れている…

 彼は、珠実を見詰めながら―った。


「…ずっとあなたが、好きでした…!」


「!?」

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