第22話

 娘の面差おもざしその物の、端正な顔立かおだちの青年……


 珠実は、目に見えて動揺した。


「…珠実さん…?」


「…ホントに、見っともない…!


 私…アナタを見るだけでも、虫酸が走るのよ!?」


「…済みません……」


「さっさと車に乗って?


 娘の話を…早く済ませたいから」


「…はい……」



 オープンカフェのテラス席に、差向かいで座る、二人の年若い男女―


 映画のワンシーンの様な、になるカップル…


 通行人達は、皆、見惚れる……


 しかし、その会話は―。

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