第29話

 戸惑う小町の前で、リングケースを開けて―


 中の指輪を示し…小町にった。


「…やる」


「な…


 何、それっ……!?」


 小町の両のから、見る見る涙が溢れ出す…


 清春は微苦笑して、紅い顔で呟く。


「分かれよ…?(照)」


「ううっ…!?


 さ…くらっ…!


 わっ…

 私もっ…


 すきっ…!」


 清春の胸に、飛び込む小町…


 その彼女を確り抱き止めて、彼は彼女の頭を撫でる……


「よしよし♪

 可愛いなー…*」


 清春は、最高に嬉し気に笑って―改めて店主に、照れ臭そうに言った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る