第3話

 そのレジスターの中をまさぐって、中から紙幣だけを鷲掴みにする、暴力団員風の青年…


 サーファー風の金髪にピアス、首には派手な金鎖ゴールドチェーン

 虎柄シャツを覗かせ、ラフに着崩した黒スーツ…


 如何にも不良なチンピラ然とした、彼ではあったが…その顔立かおだちは端正で、足元の白黒エナメル靴は、ピカピカに磨かれている……。


「いいか?

 前の取立ヤローは、ヌルかったみてーだが…

 俺は、スリーカウント主義だ。


 こないだと、今日で…ツーカウント。


 詰まり…

 次は、容赦しねーぞ!?」

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