第4話

 そう云い置いて、青年がきびすを返した瞬間―


 ドシュッ!!


「な゙…!?」


 彼の脇腹に、麻酔弾がヒットし―瞬時に彼は、意識を失った……。


「…Dr.せんせい


 本当に、やるんですか…?(脂汗)」


 店主が、客席に座っていた、唯一の客―煤けた白衣を引っ掛けた老爺に、問い掛ける…


 老爺は、麻酔銃を仕舞い―店主以下一同に、大きく頷いて見せた。


「云った筈だよ?大将……


 こんな可愛気の無い、糞餓鬼は…


 実験体モルモットが、相応だとも…?


 此奴に試薬を投与して、準備が整ったら…

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