第20話
「さえ、往診に行くよ?
手を貸してくれないか…」
髪を整えて、
その肩に、往診用具を入れた包を背負わせる、さえ……
「今日は、川向こうですね?
小平次さんに、宜しく…
御気を付けて」
「うん…
何かあったら、遠慮無く…
御前の助手を、遣いに出せよ?(笑)
じゃ…!」
診察室の勝手口前で、微笑み交わし合う、さえと悠庵…
阿片中毒を完治し、元の健康を取り戻した悠庵は、意外にも年若く、理智的で端正な面相の青年である……
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