第67話
奏逸朗は、オレンジのタートルネックの起毛セーターに、黒のコーデュロイパンツといった普段着で、目隠板で仕切られた、待合室のベンチに座っている…
件の案内嬢が戻って来て、花音の応えを、彼に伝えた。
「…OKですよ…?」
「そうですか…!?」
奏逸朗に少しだけ、安堵の表情が浮かぶ…
案内嬢に付いて、通路を巡り…「ユカリ」のネームプレートの入った個室部屋に、久し振りに入る、彼……。
「『時間延長』は、30分毎に、七千円よ…?」
奏逸朗に背を向けた儘で、花音は事務的に云った。
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