再会―花音と奏逸朗―

第66話

「ユカリちゃん…

 イイヒト出来たんじゃ、なかった?


 草食系チェリーボーイ…」


「ハハッ♪

 よくあるハナシ!


 バイバイよ~?」


 花音は、「古巣」のファッションヘルス店に、戻って来ていた。


 凡そ三年振りだったが、何も変わりはしない…


 彼女は再び、「ユカリ」となり、すっかり此処の水に馴染んでいる…


 其処へ―受付案内嬢が、慌ててやって来て、花音に耳打ちした。


「その…

 ウワサのヒト…来てるケド?」


「―!」


「…ヤバイでしょ?

 断ったげようか?」


「………」

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