第41話
更生保護会を通じて実家に送られて来た、23万円の現金に、その手紙は添えられていた。
汚い免罪行為を、心底軽蔑する…
斯様な真似は、二度とするな…
名前すら、思い出したくない…
花音は、そう書き連ねた手紙と共に、その金を送り返し―既に疎遠になっていた、己の父母と絶縁した。
思い返せば…
花音が働くファッションヘルス店に、初めて奏逸朗が来たのは、丁度その頃……
来店動機も、曖昧な儘だったし…
言動も、何処か不自然だった……
間違い無い…
奏逸朗は、花音の行方を探し…消息を知り…
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