第42話

 彼女が「ユカリ」である事を知っていて…

 彼女に会いに来たのだ……。


 姓名が変えられるなんて…知らなかった。


 しかも…容貌も声も、変わり…

 口調や雰囲気迄も、全然違って仕舞っていた…


 全く、気付けなかった……。


 奏逸朗は、花音に免罪符を貰いたかったのかも知れぬ…


 だが、彼女の身体からだの事を知り…

 彼女を一生養う事でしか、償う事は出来ぬと悟り…彼は、彼女に求婚プロポーズしたのであろう……。


 確かに…東は、鬼畜だった。


 同じ、中学生なのに…

 花音を救けもせず、寧ろ仲間に迎合し…

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